こんにちは。今回は埼玉県川越市で進行中の大規模な木造の温浴施設のレポートです。
このブログでも昨年末に柱状改良の様子をアップしましたが、ようやく全体像が見えてきました!
柱状改良の様子はコチラ
現在はここまで工事が進みました!↓
こちらの建物は規模の大きな建築物でありながら、雰囲気作りとコストダウンの目的から木造とし、さらには一般的な木造住宅と同じような在来工法を採用しました。簡単に言うととても大きな木造住宅を造っているのです。
大規模な木造建築となると建築基準法で防火上の制約を大きく受けます。その制約を少なくするため、建物を大きく3つに分割し、渡り廊下でつなげています。
そのため法律上で、渡り廊下の木部はこのように完全に耐火ボードで覆われてしまうのです。
建物を大きく3つに分けたことで、棟ごとに基礎工事、建方工事が時期を変えて行われました。
土中の設備配管を終え、基礎配筋前の下地の様子
土間配筋の様子(この大きさでも3棟の内の1棟です)
きれいに土間コンクリートの打設が終わりました
建方の様子(奥に見えるのは最初に建てた棟です)
建方も終わり屋根を伏せていきます
最後の外壁を貼っていきます
地鎮祭を行ったのは1年以上も前の2020年6月。思えばこの工事の間、新型コロナウィルス感染拡大という逆風が吹き荒れました。さらに工事終盤には、海外での住宅需要が多くなった影響で輸入木材の供給が難しくなった、いわゆる「ウッドショック」の影響が直撃してしまい、更なる逆風が吹きました。
木材による構造材はもちろん下地材までに影響が出てしまい、室内の各所をみると異なる下地材を使わざるをえなくなってしまっています。しかし、工事会社さまはこの逆風の中、何とか間に合わせようとさまざまな工夫を凝らして必死に造ってくれています。
工事も残り少しとなりましたが、完成には今よりも世界に追い風が吹いていてくれることを願うばかりです。
弊社内では埼玉、兵庫、熊本と遠方の現場が増えてきていますので、コロナ感染対策には十分に気を付けて参ります。
現場である方がこんなヘルメットを被っていました。遠方の現場へ持ち歩くにはいいかもしれませんね!
最後にこの工事期間中に新幹線の車内から撮影した富士山を並べてみました。
↑秋ごろの様子
↑年明け早々(雪が見え始めました)
↑2月には完全に雪化粧になりました
そして現在はまた雪も解け夏の富士山に戻りました
富士山の様子で四季を感じるとともに工期の長さも感じています!