こんにちは。
ようやく暑さも和らぎ、虫の音も聞こえ出して秋を感じるようになってきました。我が家では去年に引き続き、コオロギを捕まえて家の中でも秋の音を聞いて過ごしています。
突然ですが、物事には正しい方向ってあると思いますか?身の回りには方向が当然の事のように決まっていても、なぜその向きになったのか、反対の方向ではいけなかったのか、なんて考える事は少ないですよね。先日、お客様と平面プランを議論していた時、扉の方向についての話になりました。ホテルの客室から廊下に出る扉の開き勝手は内開きが良いのか、外開きが良いのかという話でした。
このように、内開きだと客室内に制約が出て狭く感じ、外開きだと廊下に出た時に他の客室からの出入口と重なり、危険と窮屈さも感じられる。結局、色々と議論を重ねて、落とし所を作って方針は決まりましたが、どちらも正しい方向ではあるのだなと感じました。
他には、先月までに閉幕したオリンピック・パラリンピックを見ていて思ったのは、陸上競技のトラックの走る方向です。なぜ反時計周りなのだろうか?とふと疑問に感じました。よく考えれば競輪やボートレースなども同じですよね。野球もそうですね。
どうやら正式には解明されていなそうですが、一説によると人間の約90%が右利きだからだそうです。右利きの人は右足の方が操作がしやすいため左腕をトラックの内側にした方が走りやすいのです。ということは左利きの人は反時計回りの方が走りやすいということになりますね。
ちなみに商業の観点でも反時計回りの法則があるのだとか。人が自然に動くときは、反時計回りが良いらしいです。スーパーマーケットなどはそんな法則で作られているところも多いみたいですよ。逆に言うとお化け屋敷みたいに違和感を作りたい時は時計回りにすれば良いと言う事ですね。
その他にも「時計の針の回る方向」や「神社の鳥居が向いている方向」や「本の綴じ方向」など身近にある物事の方向についても気になることがたくさん出てきてしまいましたが、長くなってしまうので割愛しますね。
時計はなぜ右周り?鳥居はなぜ南向きが多い?本の綴じる方向の正解は?
それぞれその方向になった“それなり“の理由があるようで、これからその理由を知ってから見てみるのも面白そうです。
最後に、これの正しい方向についてだけ、よく考えたのですが分かりませんでした。
これは日本郵政の関連施設の玄関口に設置してあった郵便ポストです。
通りがかりで、とても違和感を持ってしまったので思わず写真を撮ってしまいました。
よくみると郵便の投入口が歩道側ではなく、施設の敷地側に向いているのです。よくみる郵便ポストは歩道側を向いていませんか?
日本郵政の敷地に面したポストだからこっちの方向?私には正しい方向の答えが導き出せませんでした。みなさんはどう思いますか??