こんにちは。
徐々に雨も落ち着いてきて気温も上がり、本格的な夏の到来を感じてきました。6月の竣工物件も終わり、自分のパソコンの過去のデータ整理をしていたところ、懐かしいものが見つかりました。
2017年4月に開業した名城公園内の商業施設「tonarino」です。オリーブ設計も内装監理として携わらせていただいた建物です。日付を見ると早いもので、もう6年も前のお仕事になります。東京や大阪、名古屋に拠点のある会社の方々と一緒に創り上げた思い出がよみがえってきました。
開業時のオープニングセレモニーの写真がこちらです。
建物全体が天然の木板で覆われた建物です。加工したての木の風合いを感じさせるカラーリングでした。デザインした東京の設計事務所の方が話していたコンセプトが印象的でした。
「ずっと完成しない、成長し続ける建物」
「tonarino」はオリーブ設計から自転車10分という身近な場所にあります。しかし、いつでも行けると思いながらなかなか足を運べていませんでした。せっかく記事を見つけたので、帰りに立ち寄ってみることにしました。
今の姿を当時の写真と並べてみました。
コンセプトの通り、成長しているのがよくわかります。完成当時は木板に初々しさがありましたが、よい意味で木が歳をとって進化し、周りの風景に溶け込んでいました。周囲の樹木もしっかりと成長し、より一体感が出ています。見る人によっては劣化と捉えられるかもしれませんが、私には経年の味わいによって風格をまとい、進化を感じました。こうして、過去に携わった建物の数年後を見ることができるということは嬉しいことです。
次の経年進化の期待は、先日の「BOSSの情熱日記」でご紹介しました錦三丁目に完成した商業テナントビル。このビルの外壁も煉瓦という土から作った天然の素材を使ったものです。数年後の「経年進化」が楽しみです!
竣工写真は近日公開予定です!