【#43】 神仏
今回は、豊川市にある通称「豊川稲荷」に訪れました。
豊川稲荷といえば、京都の伏見稲荷、茨城の笠間稲荷と並んで日本三大稲荷の1つとされている建物です。(諸説あります)
立派な門をくぐって中へ入り、
大きな鳥居をくぐり、
立派な本殿が見えてきました。荘厳な仏閣建築!!歴史を感じます!
・・・ん???
そこで漠然と疑問が生じました。
「稲荷」といえば狐を祀った「神社」だとばかり思っていましたが、建物を見るとお寺っぽい・・・でも鳥居もあるし・・・どっちだろう??
調べてみると、正式には「妙厳寺(みょうごんじ)」と呼ばれる寺院とのことです。妙厳寺が祀っているのは陀枳尼眞天(だきにしんてん)と言う女神で、稲穂を担ぎ、狐に乗っていると考えられていたため、いつしか稲荷神と同一視されるようになったと言われています。
日本には、昔から「神仏習合思想」という、宗教の神様や教義の一部が混同・同一視される考え方がありました。現代でも日本人は、大晦日にはお寺に行き、除夜の鐘を聞き煩悩を払い、新年になると神社に行って初詣をすることが当たり前に行われていることが思い浮かびます。
そしてこの豊川稲荷には本殿の他に、多くの人が訪れる有名なパワースポットがあります。
それがこの「霊狐塚」です。1000を超える狐の像がこれでもかと建っています。見た目はパワースポットというより心霊スポットに近い気がします・・・
そんな縁起でもないことを考えながら見学していると、他の見学者の方の会話が聞こえてきます。
「狐の像には触っちゃダメなんだって~」
「奉納者の強い思いがこもってると災いをもらっちゃうんだってさ~」
えっ!?
先程、無意識に触ってしまったような気がして、背筋が凍りました(汗)