オリーブ設計 スタッフブログ

2021.05.29

ほどほどに

Hisako.I

【ひめごと見聞録5月号】

今年は早くも梅雨入りしましたね。
名古屋地方気象台は16日、「東海地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。これは平年よりも21日早く、統計史上2番目に早い梅雨入りとなるそうです。

こんな時は晴耕雨読
少し前、購入したままになっていた本を手に取りました。

「家は生態系」~あなたは20万種の生き物と暮らしている~というお題目。参加者(協力者)の家の各所を綿棒で拭ってもらい、それを収集してPCR法で遺伝子解析を行うといった実験の結果が、題名そのものです(ビックリ!) なんと屋内には冷蔵庫から玄関まで8万種の細菌や古細菌、数千種の節足動物が棲んでいるというのです(汗)

第一に、私たち自身が細菌の棲みかで、どんな人でも「一日に500万個程度の皮膚断片」がはがれ落ち、それぞれに数千個の細菌が棲んでいてそれを食べている。しかも殆どが無害。「病原菌を寄せ付けないように守ってくれている皮膚常在菌」なのです。

第二に、過剰な除菌や殺虫で家庭内から細菌を根絶することは、人間に害を及ぼしかねない生物たちの天下になるのだそうです。家庭内の生態系をもっと豊かに保たなければならない、とくに家のクモはほとんど人間の味方だと著者は言っていました。

話は変わりますが、以前の勤め先の大先輩(お姉さま)が、「アカスリに行くと必ず風邪をひく」とおっしゃってました。(3回行って百発百中だそうです)

そして数年前にとある講座を受けたときのこと、「自分の皮膚常在菌はギュウギュウ詰めの満員電車のようにしておくといいですよ」と聞きました。つまりスキスキだとウィルスが入り込んでしまいますよということ。

この話を聞いた時、先の二つがつながりました。お姉さまはアカスリをすることで垢と共に常在菌が削ぎ落とされスカスカになっていた所に菌が入り込んだのだと。(あくまでも個人的な意見です)

私たちは生態系に守られ共存しているということを意識して、満員電車も意識して、コロナ禍で何でも消毒殺菌したくなってしまう時だからこそバランスを整え生態系を意識しなければならないと思いました。

過ぎたるは及ばざるがごとし
なにごともほどほどに・・・ですね。

今年の梅雨は長いので晴耕雨読はまだまだ続きそうです。