【#23】新旧
昨年12月をもって、僕の学生時代の思い出が多く詰まった建物である『小牧市立図書館』が閉館することとなりました。
偶然にも!地元が一緒である弊社の代表者も中学生時代からよく利用していた施設でもあり、しばしば話題に上っていた建物です。
2014年に小牧市より新図書館の建設発表があり、その役目を終えることとなりました。
旧図書館は鉄筋コンクリート3階建で、設計は沖縄県の名護市庁舎を設計した象設計集団です。
ギザギザした外観と正面の大階段が特徴的なとてもユニークな建物であり、小牧市民の誇り(?)でした!!
中央には「光路」と呼ばれる吹抜け空間があり開放感を演出しています。
3階にある参考郷土資料室に自由に使える席があり自習室として利用されていました。席が少なく、開館前に順番待ちをしたのもいい思い出です。
当初、新図書館は佐賀県武雄市をモデルにTSUTAYA図書館を展開する予定だったのですが、市民団体より「市民の意見を聞いていない」「巨額の建設費用は問題である」と反対の声が上がり、住民投票が実施される事態となりました。
その結果、計画を見直すこととなり、実に7年かけて先月3月27日に新図書館『小牧市中央図書館』が開館が実現しました。
そして・・・
こちらが今回開館した新図書館!!
旧館に比べて面積にして約3倍!新図書館は伊達じゃない!!鉄骨造と鉄筋コンクリート造の地下1階、地上4階建で、設計は東京都市大学教授、ペンシルベニア大学客員教授で日本建築学会賞、日本建築大賞など多数受賞されている新居千秋さんが設計プロポーザルによって選出されました。
外観は無骨ですが堅実な趣で、かなりのボリューム感です。
正面玄関の前にはにぎわい広場と呼ばれるイベントやマルシェ、キッチンカーなどに利用できる広場が出来ていました。
玄関を入ると広々とした空間の貸出カウンターとちょっとした休憩スペース。
そして今の時代を感じさせるこんな機械も・・・
大きな吹抜け空間を挟んで児童書コーナーです。随所に子供心をくすぐる造形の空間がちりばめられていました。
中央に配された、階段の吹き抜けが圧巻で、4階建でありながら1つの空間を形成してなんとも気持ちがいい!!
その吹き抜けを囲むようにテーブル席が配されており、本を読むのも勉強するにもいい環境だと感じました。
2階~4階がメインの書架コーナーです。図書館というよりオシャレな本屋さんに来ている気分です。
随所随所に個室やブースなどが用意されていて、旧館の時の様に席がなくて困った!!ということがなさそうです(;^_^A
4階からは外のテラスに出ることが出来て、読書や勉強につかれた際に風にあたれてリフレッシュできそうです。
そして何と言っても、スターバックスコーヒーが併設されているのが嬉しい点です!!
写真左手のお兄さんに撮影許可を取り、パシャリ!!開店当日から行列ができていました。
しっかり新作のバナナアーモンドミルクフラペチーノを堪能致しました(笑)
空間のダイナミックさでは以前紹介した岐阜の図書館(【#5】空間 )には適わないかもしれませんが、休日には読書に勉強にと出かけやすく、僕にとってとても嬉しい施設となりました!