【ひめごと見聞録3月号】
春ですね~桜のニュースがあちらこちらから聞こえてきますね。毎年、暖かくなると目を出して花を咲かす、植物ってすごいですね。
先日(と言っても一カ月ほど前)のことですが・・・
伝統工芸の「有松絞り」と地元の高校生がコラボして名古屋の顔でもある「ナナちゃん」のワンピースを作ったという記事を見つけ、名古屋駅まで一走り(笑)
衣装だけでなくマスクも靴も有松絞りに包まれていました。
「伝統」とか「手作業」などのワードは大好きでビビッと心が動きました。
私も絞ってみたい!と思い、休みの日に有松絞りの産地に向かいました。遠くはない場所なのに訪れたのは初めてでしたが、懐かしく感じる街並みは人の温かさにあふれていました。卯建(うだつ)のある瓦屋根、塗籠造り(ぬりごめづくり)の壁など、江戸時代の旧家が数多く残る歴史と風情が漂う町並みと、町への誇りと伝統を大切に守り続ける人々の想いが息づく町、有松。
行く先々で、「今日は岡家が公開しとるよ、行っておいで」と言われました。岡家とは東西に延びる有松の街並みの西側に位置しており、江戸時代末期のごろの建造物。中の様子もそのまま保存されていました。この辺りの特徴は間口が広いこと、街道沿いの家々は大きくてドンとした構えです。
そしてこの有松の街並みは2019年5月に日本遺産に認定されました。それを記念して「ありまつ」の文字を絞った暖簾が通りの多くの建物に揺れていました。
『日本遺産(Japan Heritage)とは日本の文化財や伝統文化に対して、その歴史的経緯や、世代を超えて受け継がれている伝承・風習なども含め、それらをひとつの「ストーリー」として遺産に位置づけるもので、文化庁により認定と支援の取り組みが行われています。』
有松の「ストーリー」が今後も引き継がれてほしいなぁと思います。そのためには私たちが日々の生活に絞りを浸透させ、引き継がれていくことが大切です。浴衣や衣類は高価な代物となりますが布巾やハンカチ、タオルなど手軽に取り入れやすいもから始めようと思います。
残念ながら今回はコロナ禍により、絞り体験は出来なかったのですが面白いお土産を買いました。
何だかわかりますか?これはガーゼのハンカチを絞って染めた後のものです。糸がまかれていることろは染まらずに模様になります。
糸をほどくと、どんな模様になってると思いますか?
それは…ほどいてのお楽しみ(笑)
有松絞りにはたくさんの絞り技法や染色技法があるんですよ。次回は是非体験をしに来たいと思います。
話は「ナナちゃん」に戻りますが、名鉄百貨店セブン館のオープン1周年を記念して昭和48 年4月28日に誕生しました。セブン館にちなんで名前がナナちゃん。なんと身長6m10cm。マスクの大きさは縦38センチ、横68センチのマスク(一般サイズの約17枚分)を着用。スイス出身の帰国子女だそうで、スリーサイズ、体重も公表されています。ご興味ございましたらお調べくださいませ。
そしてナナちゃんの股下をくぐると「いいことがある」とか「男女で通るとうまくいく」っていうジンクスがあるそうです。お試しあれ♪
まもなく四月。
コートを脱いで気持ちが軽やかになりワクワクしますね。新年度の始まりです。気持ち新たに張り切ってまいりましょう!