オリーブ設計 スタッフブログ

2018.05.01

鉄骨製品検査

Naruki.M

午前に別現場の鉄骨の上棟を見届け、午後は鉄骨製品検査へ。名古屋から岐阜県の鉄骨工場まで1時間のドライブです。岐阜の山々の新緑に囲まれた景色はとても爽快でした!

 

まずは【柱】の検査。仕上がった鉄骨柱のあらゆる寸法を検査します。14階建ての柱ですので、その大きさもさることながら鉄の肉厚もあります。お馴染みの構造事務所の担当者が細かくチェックします。

 

次に【梁(はり)】の検査。階の高さを合理的に圧縮して多くの客室を確保するため、鉄骨梁に設備の配管を通す穴をあけます。ただし穴の分だけ鉄骨の強度が落ちないように規定の補強を加えます。

 

次に【溶接部分】の検査。専用の機器で超音波を当てて、内部に溶接が欠落した部分はないか検査をします。青色の作業着の方は鉄骨工場の社員ではなく、溶接検査の専門会社の検査員。第3者のチェックを入れることで間違いのない溶接工事となります。

 

次に鉄骨の【材質】を確認します。設計上で鉄骨は部位により性能が異なるものを使用しました。専用の機器を当てることにより、設計通りの材質が使われているかが確認できます。

 

最後に【さび止め塗料】の確認。設計図面通りの品番で間違いありません。

 

すべての製品検査を終えて【記念撮影】(笑) 実は本日の検査にオーナー様も同行です! これまでにオーナー様は何棟もの立派な賃貸マンションを建ててきましたが、すべて鉄筋コンクリート造。鉄骨造は今回が初めて。そこで私は鉄骨が製作される過程を間近で見ていただこうと企画。好奇心旺盛なオーナー様をお誘いしたところ…即答で行きたいっ!とのこと。実際、鉄骨工場の社長をはじめ、みなさんの懇切丁寧な説明にオーナー様は真剣にお聞きになられ感激のご様子。お帰りになった後も私のスマホに『貴重な体験を有り難う!』のお便りも。数週間後から現地で立ち上がる鉄骨は、オーナー様にとってより感慨深いものになるでしょう。