オリーブ設計 スタッフブログ

2012.04.20

デジタル orアナログ

Naruki.M

お約束どおりのブログ更新です(笑)

前回のブログで新幹線の車中、ウトウトしていたと申しましたが、その車内の温度管理にはいつも感心させられます。春夏秋冬、または早朝から深夜まで、いつ何時も「暑すぎず」「寒すぎず」です。夏の乗車直後に汗がダラダラと出たとしても落ち着いたころには快適な室温に感じます。高性能なシステムが働いているのでしょう。

しかし、通路側と窓側は、外気や陽あたりによって体感がもっと変わるハズなのですが…そこで気づいたことがあります。窓枠の上に小さな吹き出しがあったのです!

右の写真をご覧ください。座席番号の上の隙間を拡大しました。そこに内蔵されている吹き出し口は、手動で羽を動かすことができ、環境や好みに応じて風向、風量が調整ができるのです。建築物の専門用語で窓際はペリメーターゾーンと呼ばれ、内部のインテリアゾーンとは空調方式を変えて設計する場合があります。

新幹線は走る方角や時間帯、日照の有無により、窓側座席の体感温度が異なりますので、この吹き出し口でカバーしているのでしょう。そのおかげで爽快!ついついウトウト…

反対に不快なのは「切符を拝見~」車内検札。発売済みの席はシステム上で端末確認が可能なハズ。聞けば新幹線でこの儀式が残っているのは東海道、山陽新幹線のみ!キセル防止のためとも聞きましたが、結局のところ性悪説にもとづいた行為ですね。

遅延が少なく快適な乗り物として、新幹線は信用がおける『デジタル』な乗り物ですが、その乗客には信用がおけない『アナログ』な乗り物なのが残念です!