こんにちは。
数日前まで急な雨や寒さを感じていたのですが、昨日からグッと暖かくなりましたね。
今回は樋について雑に考えてみました。樋とは「とい」と読み、建物の屋根などから雨水を集めて排水先まで誘導するものです。樋にはおもに竪樋、軒樋、谷樋という種類があり、材質は塩化ビニル製やアルミ製、ステンレス製などが一般的です。
この樋というもの、建物を作る上では機能上欠かせないものなのですが、外観デザインを考える上では邪魔になってしまうことが多いもの。屋根から地上までを繋ぐため、どうしても見栄えが悪くなってしまうものでもあります。
建物の正面側にはできるだけ見せないように心がけるのですが、建物の内部に入れない限りどうしても避けられない部分はあります。デザインが台無しになってしまわないように、いつもいかに目立たなくするか気にする部分です。
そこで私がみつけた樋をデザイン化したものをいくつかご紹介したいと思います。
このマンションは竪樋をうまくデザインスリットの間に隠しています。
ご存知、名古屋を代表する喫茶店のコメダ珈琲店は、軒樋部分にロゴの入ったパネルを付けてデザインとしています。
こちらは樋を建物の顔にしてしまっています。細かな縦にぶら下がっているものがすべて樋なのだとか。(画像は「新建築」より)
鎖樋(くさりとい)と言って和風建築などに用いられることの多い、いわゆる「みせる」樋です。3種類の鎖樋を使って建物の顔にしているのです。見事です。(樋としての機能があるかどうかは不明ですが…)
最後は家主がどうしても樋を隠したかったのであろうものです。
こちらも見事な機能+デザイン!隠せて…いますかね!?散歩中に見つけたのですが、私の息子は穴部分を見つけるまで完全にホンモノだと騙されていました笑