【#40】大正
今回は名古屋市東区にひときわ目立つオレンジ色の洋風屋根の館に訪れました。
この東洋と西洋の文化が溶け合った大正ロマンのある館は、日本初の女優と謳われた川上貞奴(さだやっこ)と、福沢諭吉の婿養子であり、電力王と称された福沢桃介が大正から昭和初期にかけて暮らしていた邸宅「双葉館」です。
現在は貞奴の関連資料を展示するとともに、郷土ゆかりの文学資料の保存・展示を行っています。
建物に入ると美しいステンドグラスの窓が特徴的な大広間が目に飛び込んできます。当時、華族や政治家、実業家、文豪たちを招き集った場所とのことです。
とても洋風な趣で迎え入れてくれます。
大きな螺旋上の階段も印象的です。
居住スペースに足を進めると一転して伝統的な和室が並んでいます。
勝手口も素朴な和風です。
廊下を歩いていると気になる説明が・・・
この建物は今の主流である鉄筋コンクリートの基礎ではなく、煉瓦にて基礎をつくっているとのこと!こんなところからも大正時代のハイカラな雰囲気を感じます。2005年に登録有形文化財として登録され、あのピカソも魅了したと言われるこの建物を観て、改めて大正の和洋折衷のオシャレさを感じました。
追伸:私が訪れるところは何故か改修等の時期が多い気がします(汗)