夏休みも今日でおしまい。また、明日から戦闘モード。気がつけば夏休み前は1ヵ月以上『情熱日記』を更新していません! 今日は少し時間を巻き戻して『恩師』との再会を記したいと思います。
6月の当ブログに記した経営セミナーでの、同じ出身中学校、水泳部の「先輩」との偶然の再会。その水泳部には忘れられない顧問の先生がいます。栗山先生、私の最も思い出深い『恩師』です。当ブログでも度々そのお名前が登場してまいりました。
「先輩」との再会で『恩師』に会いたくなり、再会を果たしました!
当時の栗山先生はプールサイドに現れ「練習を始める!」と発した瞬間から『鬼』。笑顔ひとつありません。トランシーバーを片手に監視台から言葉のムチが飛んできます。まだ肌寒い春先から真夏の炎天下、そして寒くなり始める秋まで、雨が降ろうがプールでの厳しい練習が続きます。その間ずーっと先生は鬼の形相。
しかし…「練習を終わる」その言葉の瞬間からは『仏』。部員を前にした言葉には節々に愛情にあふれていました。いいえ、振り返ると厳しい練習も実は愛情なのです!
私が栗山先生に惚れてしまったのは、早くも1年生の時の体験入部。学級担任に運動系の部活として水泳部を勧められ入部したものの… 練習は厳しすぎる! 4月のプールは冷たすぎる! そして何より私の自由形は「犬かき」に毛が生えたもの。学級日記に「辞めたい」と何気なく記しました。
学級担任から返ってきた日記には… 赤いボールペンでノート1ページぎっしりの文字が! よく読むと学級担任からではなく、水泳部の顧問の栗山先生からです! 「水泳が上手くなりたいだけならスイミングスクールがある。水泳部は人間を学ぶところ…」数々の情熱的な言葉が綴られていました。
当時の水泳部は強豪で、部員も男子だけで50名ほどいました。体験入部しただけの「犬かき小僧」は必要ないはずで「辞めたい」のひと言に、これだけ多くの言葉を注いでくださるなんて…どうしてこんなに愛情が深いんだろうか? プールでの厳しい指導…どうしてあんなに情熱的になれるのだろうか? 校内暴力が全盛時代のなか、先生が生徒に立ち向かっていたことも魅力を感じました。
結果、感化されやすい私(笑)は3年間、水泳部でお世話になりました。同学年で一番タイムが遅かったにもかかわらず、部長=キャプテンまで務めさせてもらい、水泳という【得意でないことをやり遂げた】自信はその後の人生において大きなものとなりました。
そして、何よりも栗山先生の姿勢から学んだのは【情熱なきところに人は動かせない】ということ。この教えが私の人生において最も大切な財産となりました。栗山先生が定年退職された時、お送りした年賀状にしたためた「先生が先生になってくださり、本当に有り難うございました」という気持ちを改めて今回も伝えました。
体と心を鍛えるために水泳部を勧め、そして学級日記を部活顧問の先生へ回してくれた学級担任の先生への感謝も忘れてはなりません。私は学生時代、そして社会人になっても多くの恩師との出会いがありました。そのすべてが私の財産です。
この熱き夏、熱き情熱の原点に立ち返ることができ、またいっそうガッツが湧いてきました!!
栗山先生、いつまでもお元気で!