半年前の当ブログ【2017.04.13 光の教会(←クリック)】でも記しました、建築家・安藤忠雄さん。
東京の国立新美術館で開催中の展覧会に行ってきました! 老若男女、多くの人だかりでした。ファンが多いのですね~
目玉はその展示物! 国立新美術館の敷地内に、大阪府茨木市にある代表作『光の教会』 を展示物として新築してしまったのです。ここだけは撮影可。
安藤さんの代名詞ともいう『コンクリート打ち放し』。残念ながらデコボコで美しくない。どうやらこの現地で建てた外壁ではなく、工場でコンクリートブロックのように製作、積み上げていったものなのだろう。展覧会が終わった後は解体しなきゃいけないから仕方がないが…本モノはもっと美しいことを来場者に教えてあげたい!
しかし、光の教会の代名詞『光』は再現できていました! 安藤さんが本当はやりたかったガラスを抜いた十字架で。教会内に風という自然も感じさせたかったのでしょう。これもささやかながら安藤さんの『挑戦』。
コンクリート打ち放しは、建築現場の作り手に左右される技法です。しかし、その素朴な美しさから建築に道を進んだ者が一度は憧れる技法でもあります。以前、オーナー様の意向もあって私も『挑戦』しましたが…残念ながら奇麗とは言えず。現場監督が『コンクリート打ちっ放し』ならぬ『コンクリートやりっ放し』で申し訳ない、と詫びても笑うに笑えない。補修で済んだものの挑戦するにはリスクも多い技法なのです。
しかし、挑戦し続ける安藤さんにこれほど似合う素材もない!と思いつつ会場をあとにしました。