他国への攻撃に日本の自衛隊が反撃する…内閣ではその集団的自衛権の行使を認めるため、憲法9条の解釈を変える閣議決定になりました。ここでその是非に言及するつもりはありませんが『世界がまだまだ平和でない』ということです。
世界にはワールドカップやオリンピックのように、一体となってスポーツを楽しめる一面もあれば、一方では、軍事力や核の存在を誇示して牽制し、交渉を引き出している世界の一面もあるのです。
世界人類は思想も文化も宗教も違う。それを力に頼らずまとめられないものだろうか。私が子供の頃から思っていた不満、それはテレビの子供向けの戦いモノのは、横暴な相手を『悪』と決めつけて殺してしまうことでした。ウルトラマンしかり、仮面ライダーしかり。
相手の怪獣に「まぁ、話し合おうや」とか、お前の言い分を聞こうではないか」とか、「こんなことしたら両親が悲しむぞ!」とか、「酒でも飲もうか(笑)」な~んてシーンはまずない。完膚なきまでに倒してヒーローは喝采される。それを当たり前のように見せられて育ってきた。
人気だったアニメーションでも宇宙戦艦ヤマトしかり、機動戦士ガンダムしかり、敵をいとも簡単に殺してしまう。
ヤマトの場合は、シリーズ1作めで戦争に勝利後、古代進が「我々がしなければならなかったのは、戦うことじゃない、愛し合うことだった!」なんて語ったものの、その後シリーズ7作では、またいとも簡単にドンパチをやっている(笑)
ガンダムの場合でも、敵に銃を向けるアムロにお母さんが「あの人達だって子供もあるだろうに、それを鉄砲向けて撃つなんて…」と諭すものの、その後のシリーズは20作ほどに上るらしいが、すべて戦争モノだ(ガンダム好きのスタッフ談)。それではアムロのお母さんが浮かばれない(泣)。アムロでさえ「小さい子が人の殺し合い見るの、いけないよ」と呟いたにもかかわらず…ニュータイプになってテレビ画面では大活躍(笑)
その戦闘シーンによっては他のパイロットが、笑いながらゲーム感覚で人を殺していることも。それを子供たちも見て育っている…少しマニアックな昔話になってしまいましたが、今どきの子供たちが遊ぶ携帯ゲームであっても戦争が当たり前のバーチャルな世界が多い。
武力の行使についての話題に戻ります。前回のブログにもつながりますが、各国の人口や国力は大きく異なり、軍事力もそれに比例します。つまり、戦争もフェアではないのです!
理想論ではありますが、人類はもっと『尊重』できないものでしょうか。それができれば軍備は不要ですし、その予算を
福祉に使えたらどんなに幸せなことでしょうか。子供たちが大人になったころそんな理想の世界であってほしい。
今回の閣議決定はどんな道しるべになるのだろう。