店舗の照明計画において、昨年あたりから爆発的に『LED照明』の検討が盛んになってきました。ずいぶん前から照明器具として実用化されていたものの、昨年あたりからメーカー各社が大容量のものを商品化し、パチンコホールなど大型の店舗での導入がしやすくなったのです。
ご存知のとおり『LED照明』は「従来の照明」と比較して、投資金額(イニシャル)は大きいものの、電気代(ランニング)が節約できます。『LED照明』の低価格化と性能が良くなったことも相まって、その投資を償却できる年月(期間)も大変に短くなってきました。メーカーの提案によっては大型の施設でも2年かからない場合も…
しかし、そこにひとつ盲点があるような気がします。「従来の照明」の電球にはメーカーを越えた「統一した評価基準」があります。ところが店舗用の『LED照明』には、先ほどの「基準」が無いのです。家電店やホームセンターで販売の『LED照明』も『何ワット』と表示されずに『何ワット相当』と表示されたものが多く見受けられます。つまり『LED照明』には『メーカー独自の評価基準』しかなく、自己採点に『辛いメーカーが不利』で『甘いメーカーが有利』な気がするのです。
それは照明器具の計画数にも影響しますし、連動して償却年数にも違いがでます。結局のところメーカーの評価や償却年数の提示を信じるしかないということですが、端的に償却年数だけで導入を判断しますと雰囲気の暗い店舗になってしまったり…
とは申すものの『LED照明』は電気代が節約できることは間違いないことです。また、電球が切れない(切れにくい)ことも歓迎されることです。地球環境や昨今の電力事情に適した照明器具であることに変わりはありません。
そして数年後、街じゅうが『LED照明』であふれたころには、また次世代の照明器具が開発されていることでしょう。電源の要らない照明器具とか…