オリーブ設計 スタッフブログ

2024.01.10

ご当地ルール

Yohei.N

今年もどうぞよろしくお願いします!

みなさん、ご当地ルールと聞いて何を思い浮かびますか。よく言われるのは車の運転でしょうか。ここ名古屋には「名古屋走り」と言われる評判の悪いご当地ルールがありますね…。Wikipediaにもページがあるのですが…よいことは一切書いてありません!

私たち設計事務所の仕事の中でも許認可では地域ごとの独特のルールがよくあります。先日もよい意味でご当地ルールに助けられました。お隣の岐阜県内の計画なのですが、県内のみ有効な内規があったのです。しかも非公開のもので、聞かないと教えてくれないものでした。名古屋市内の審査機関に相談してもNGだったものが、岐阜県内の審査機関に相談したらよい法解釈の回答をもらえました。当然のように今までの経験で進めていたことで壁に当たってしまっていました。思い込みは捨て、毎回初めてのつもりで調べることの大切さを改めて思い知らされました。

身近なところでも”正式”にご当地ルールが誕生していました。

年末の大掃除をしている時にみつけたチラシです。

なんと名古屋市がエスカレーターの乗り方に条例を作っていたのです。エスカレーターの乗り方は地域によって違いがあるというのは有名な話ですよね。東京や名古屋では左に止まり右側が昇る人、大阪では真逆で右に止まって左側を人が昇っていく、というのがそれぞれのご当地ルールです。名古屋のみなさん、大阪で邪魔者扱いされた経験はありませんか?

ちなみに右か左かの全国調査ではこんな結果のようです。(インターネットより引用)

しかし、本来のエスカレーターの乗り方は右左関係なく歩いて昇ってはいけないのが本来の全国ルールです。名古屋市ではそれを条例で規則をしたのです。

チラシによると、2023年の10月1日から条例は施行済。駅のエスカレーターの状況を見てきましたが、実際には右側を人がどんどん歩いて昇っていました。ほとんどの人がこの条例の事を知らないのでしょうね。体に染みついた習慣というのはなかなか取れないものです。私も急いでいる時はついつい右側を昇ってしまいます。

果たして「名古屋走り」ならぬ「名古屋乗り」というご当地ルールができる日が来るのでしょうか?!ナゴヤ流をとしてよいご当地ルールを全国に広めたいですね!

ちなみにこの条例による罰則は………ありません!