オリーブ設計 スタッフブログ

2023.04.06

貼る のではなく 積む

Naruki.M

現在、進行中の現場。
外装仕上げの真っ最中!
その材料は…レンガ。

漢字で「煉瓦」と書きます。この材料の歴史は古くメソポタミア文明、なんと紀元前4000年! そんな気の遠くなる時代から使われている建築材料なのです。

レンガは耐火性、断熱性にも優れており、現代ではその材料を「構造体」ではなく「仕上材」として使われることが多く、この建築にも外装材としてのレンガを使います。


現場に運びこまれたレンガたち。この建築のために土を練り、焼いて作られたものです。その土や焼き方によって、ひとつずつに色むらがあり、それが「焼き物」特有の温かみと味わいです。


穴の開いたレンガたち。この建築にとってはこの穴が重要。それは…


このように鉄筋棒を串差しにして安全に努めているのです。なんと今回のミッションは地上37mまでレンガ!


ひとつひとつのレンガを丁寧に… 手間のかかる作業はコストに跳ね返ります。

外装材としてのレンガですので、コストダウンのためには薄いスライスレンガを「貼る」という方法もあります。しかし、レンガをリクエストしたオーナー様は…

「貼る」のではなく「積みたい!」

そう、厚みのあるレンガのまま「積む」ことによって、様々な表情が創り出せるのです!


この積み方はまだまだ序の口。37mもの高さを積み上げるパターンはおよそ10種類! 3ヶ月後、その威風堂々とした姿をお目にかけることができるでしょう。

乞うご期待!!