【#36】融合
今回は、名古屋市千種区の住宅街にあるマンション「アネシス茶屋ヶ坂」です。2019年に木の温もりに包まれた住まいを目指し清水建設の社宅を建て替えたもので、中京圏初となる木造と鉄筋コンクリート造を融合させた木質ハイブリッド構造となっています。
※構造モデル図はWEBより転載
構造的には鉄筋コンクリートの耐震壁に対し、直交方向に木の耐震壁、柱、梁を配置し、極力木質化に取り組んだ印象を受けます。
デザイン的にもサイドの大きな木造の壁面にインパクトがあり、バルコニー・廊下にも構造を構成する木とコンクリートがよいバランスでデザイン的に融合しています。
ルーバー等にも積極的に木材が使用されています。
昨今のCO2削減やSDGsの目標達成の観点から、木材に大きな注目が集まっているように感じられます。自動車のハイブリッド車も随分と珍しくなくなり、今後は建築物の木造ハイブリット化がどんどん進んでいくのでしょうか。