オリーブ設計 スタッフブログ

2020.07.17

今昔物語

Yohei.N

こんにちは。

最近のブログは少しお遊びのような内容が続いていましたので、たまには建築に関することを書くことにしました。今回は「大曽根商店街」を少しだけ掘り下げてみようと思います。

「大曽根商店街」にスポットを当てた理由は、つい先日、弊社のBOSSといつものように(笑)他愛もない会話をしていた時に話題になったことがきっかけです。この商店街は大曽根駅の西にあって、自転車通勤の私の通り道です。いつ通っても活気がないな…という話をしたところ、BOSSから大曽根商店街は昔、「OZU(オズ)モール」の名称として再開発により、建物の屋根形状や装飾を「三角形」に統一したのだと聞きました。

調べてみると確かにありました!現在もその規定が残っているかまでは確認できませんでしたが、平成元年に都市再開発事業として、すべての建物を「3階建ての三角屋根」という”シバリ”で建替えたそうです。屋根形状、階数まで指定し、しかも一斉にすべて新築しなおすというのはかなり珍しいですね。

さっそく朝の通勤途中に見てきました。駅からの商店街の入口はこんな感じです。


中に入っていくと確かに3階建ての三角屋根の建物が多く立ち並んでいます。


マクドナルドまでも三角形をしている…出窓も三角形(笑)


商店街のあちこちには芸術?のオブジェがあります…


公園にはカラフルなろうそくが生えています…

しかし、活気がない!撮影したのが朝の時間帯とはいえ人が少なく閑散としています。

活性化するはずの夜でもこんな感じで街灯の明かりが続いているだけ…

商店街が活性化していない原因の一つがココのようです。

なんと商店街の入口から100メートルほど進んだところで、大きな道路によって分断されてしまっているのです。奥に見えるのが商店街の続きです。しかも横断歩道もなく、中央分離帯があるため連続性が完全に遮断されてしまっています。ウィキペディアによると、横断歩道を設置しようと商店街の方々が働きかけたようですが、愛知県警に拒否されたと… これでは「OZU(オズ)モール」の活性化はお先が見えませんね。「第一回愛知まちなみ建築賞」とまで書かれている商店街なのに。

ちなみに今の「OZU(オズ)モール」、つまり昔の「大曽根商店街」はアーケード街だったそうです。その時の写真をネットで見つけました!

人々が往来し街に活気が感じられますね!なんと「大須商店街」「円頓寺商店街」と並んで名古屋の3大アーケード街と呼ばれていたそうです。私は電車でも自転車でも通勤に大曽根駅を経由しているため、当時の活気を取り戻して欲しいと願っている人間です。お先はまだまだ見えませんが、いつか元気な街になってくれることを期待します!

【追伸】
商店街に三角形の噴水広場を見つけました。どこまでも三角形にこだわっているようです。

この「△」が縁起よくなかったのでは!?