オリーブ設計 スタッフブログ

2018.07.18

この国、この街の心配事

Naruki.M

先週に引き続き、空の旅から…と申しましても、ここはアメリカ・ラスベガス。そう、カジノの街です。この写真は以前、社員と研修旅行で行ったときに飛行機から撮影した時のもの。

 

そして次の写真は、先ほどの写真の右上に写っていたストラトスフィア・タワーから撮影した夜景。つまり反対側からの写真です。昼は砂漠の中にある街も、夜はとても華やかになります。

ところで我が国、日本。
首相をはじめ与党が、カジノを含む統合型リゾート実施法案(通称:カジノ法案)の国会での採決を急いでいます。少子高齢化が進むなか、観光国となる起爆剤(客寄せ?)としてカジノを推し進めるのもひとつの方法ではありますが…

大手新聞社が実施した世論調査では「カジノの必要はない」がなんと76%、実に3/4が反対しているこの温度差は何なのでしょう。

ところで我が街、名古屋。
市長はじめ名古屋市が、名古屋城の天守閣の木造化を2022年完成に間に合わせるため、文化庁の許可を急いでいます。観光地に乏しいなか、目玉(客寄せ?)となる起爆剤として天守木造化を推し進めるのもひとつの方法ではありますが…

名古屋市は江戸時代の姿を忠実に再現するため、天守閣に「エレベーター」は設置しないと発表。ついに先日は「避難階段」も設置しないと発表! 建設会社の提案を一蹴、建築基準法はどこへ行った?(笑)

子育て中の母親や高齢者を対象に、名古屋市が実施したアンケートでは「エレベーターを設置してほしい」がなんと81%、実に4/5が要望しているこの温度差は何なのでしょう。

この国が大好きで、この街が大好きな私。
そして…観光が大好きな私。
でも、この国や街の未来を『観光』に頼りすぎていることが私の心配事。

ということをブログに綴っていたところ…朝刊を読んで、おったまげた! なんと名古屋市長はカジノ法案が通ったら…名古屋駅にカジノを誘致したいと!

どこに行ってしまうのだ
私の美しき街よ、美しき国よ。

【 追 伸 】
このブログの翌日、名古屋市は日本建築センターからの指摘を受けて『避難階段』を設ける方針に転換。江戸時代の姿を忠実に再現するため『エレベーター』はダメで、どうして『避難階段』は良いのだろう?

私にはまったくワカラナイ。