昨年12/14のブログでもお伝えしました『設備設計一級建築士』の免許証が届きました。
この資格は、世の中を騒がせた構造計算書偽造事件に端を発し、一定以上の大きな建築物には専門の資格が必要と制定されたものです。それは建物の『構造』のみならず、『設備』においても専門の一級建築士が必要になったのです。
受験資格は、まず一級建築士を取得し、それから実務経験を5年以上積むこと。このハードルが『設備』においてはネックなのです!『構造』設計一級建築士の場合は、構造事務所に一級建築士の取得者が多くすでに受験資格があります。弊社の協力事務所でも合格者がいて支障はありません。
問題は今回の『設備』設計一級建築士の場合です。どこの設備専門の事務所でも、一級建築士の取得者が数少なく(ほとんどいない)受験資格がないのが実情なのです。設備設計の優秀な専門知識を持ちながら、中小規模の事務所では一定以上の建築物に携われない。反対に資格があっても専門知識のない建築士の逆転現象!『理想』と『現実』のギャップ、それがネックです。
このたび弊社で『設備設計一級』を取得したことにより、新しい法律という先々の『理想』に合致させ、かつ、これまで通り『現実』に則した優秀な設備設計事務所と組むことが可能になってひと安心です。(なによりもスタッフに私の威厳を示せた?笑)
ところでその免許証。『設備設計一級』と従来からの『一級』を並べてみましょう。
左が新しい『設備設計一級』建築士の免許証。カードサイズ!(小さっ、マナカと同じじゃん(汗))右は『一級』建築士免許証。昭和25年に法律を制定以来、変わらない書式です。希望すればカード型に交換できますが、取得した当時の嬉しかった思い出が詰まっていてその気にはなれません。
さて、一級建築士の第1号って誰かご存知ですが?多くの先輩から『田中角栄 元総理』と聞かされてきましたので、インターネットで裏付けを取ると…えっ、第1号は山形県のまったくの別人のようです!元総理は自ら制定した特例(現在は廃止)により合格率10%の難関を、なんと『無試験』で合格!それで伝説になっていたのです。いやはや大物ですなぁ(汗)
これまで1号について面白おかしくお聞かせした皆様、事実誤認、申し訳ありませんでした!ネタがひとつ減りました(泣)