弊社の玄関ドア。よく来社してくだる方ならお気づきですが…これまでと違うところがあります。お分かりですか?
これまでのドア。ガラスの入ったドアでしたね。
すでにアナウンスしておりますが…この度、オフィスを移転することにしました。そのため、この賃貸オフィスを元のドアに交換したのです。
右は外したこれまでのドア。22年前に創業した際にビルオーナー様に無理を言い、ガラス付きのオーダー品に交換させていただきました。閉鎖的な雰囲気が嫌だったのですね…独立したてで資金もないくせに(笑)
左の元のドアは別の地で大切に保管。今回の交換も22年前の鋼製建具業者さんに依頼しました。当時の担当者さんは定年退職されましたが、現担当者さんも誠実なお人柄で、古いドアを必死に取り付けてくださいました、感謝!
設計ルームからの光景において、創業時と変わらなかったのは…その玄関ドアのみ。では、22年前にタイムスリップしてみましょう!
これが創業当時の光景。手作りの棚とデスク、そして物も(人も)少なく、チープな雰囲気ですが…ドアだけはシッカリと鎮座していますね(笑) 右の観葉植物は創業して初めて仕事をいただいたオーナー様からの贈り物。わざわざ自らの車で運んでくださったのも感激した思い出です。
さて、創業当初のドアは、実はガラスでなくハニカム状のカーボン製(アクリルのようなもの)だったのです。乳半色でやんわりと事務所内の明かりが伝わります。そして社名はドアにあるのみ。
その後マイナーチェンジ。ネームプレートを設け、半透明の薄緑色のカーボンに交換。ちなみに創業以来、ドアハンドルは事務所内のみ。廊下側は「押す」だけなのでドアハンドルを付けなかった。これには「どうやって入るのだろう?」と悩む方も多く…
ある方は自動ドアと思い、立ち止まっていたり…
ある方はこれが入口と思わず、右往左往したり…
ある方は廊下から叫んだり…
そしてある方は引き戸と勘違い、横に引こうとしてた!
来客のシルエットがドアに映りますので、その様子を事務所内から見ていて微笑ましかったです。笑ってしまった方、ゴメンナサイ。しかしながら、そのように「考えるドア」にしたかったのです。
事務所側には季節に合わせたリースを飾ったりしました。これも設計させていただいたオーナーの奥様からの贈り物。
更なるマイナーチェンジでは、わが社の資金的にやっとガラスに交換できました(笑) 反射ガラスに透明スリットをランダムに彫り込んだ特注品。そのガラスの表情は次の写真で…
これは今日のショット、お別れのキッスを(笑) このドアを開けて様々なドラマがございました。私、スタッフ、来客の皆様を22年迎え入れてくれた「未来への扉」に感謝、ありがとう!
オフィス移転に際し大事なことがもうひとつ。この写真は弊社の事務所拡張後の旧応接室。掲げられているのは創業直後にいただいた旧知のオーナー様からの贈り物、版画家ベルナール・ビュフェの額入りポスター。
移転した新オフィスでは玄関を入ってすぐの場所に掲げました。22年もの間、照明にさらされ褪せてしまいましたが、私には意味のあるものです。
初心わするべからず
多くのオーナー様に感謝して
また新しい未来へ扉を開けて!