オリーブ設計 スタッフブログ

2023.10.02

隙間

Naoya.H

【#46】隙間
今回は愛知県一宮市の「尾州ビレッジ」に訪れました。JR尾張一宮駅前に建つ小さな商業施設群です。

「尾州」とは聞きなれない名前ですが、昔の尾張国の通称のことで、一宮市を中心に、津島市、稲沢市、江南市、岐阜県羽島市までのエリアを呼んでいるようです。

Webより転載

建物は100㎡に満たない小さな建物を角度を様々に配置されており、その隙間を庭と小路で繋いでいます。ビレッジの名の通り、小さな村のような施設です。

全ての建物がガラス張りで、視線が抜けるようになっており、
内部から庭の内部から庭の緑、街の風景へと境界面が折り重なって連続していく空間を目指して建てられたとのことです。

クラフトビール工房、ジンギスカンの飲食店、レトロバー、カヌレ専門店とオシャレな店舗が入っています。

駅前という不動産価値の高い場所では敷地いっぱいに大きなビルが建つ事が常識だと思っていました。ここでは「容積を埋める箱」でなく「隙間をつくる」ことをコンセプトとしているそうです。贅沢な使い方ですが、公園のような自由さを感じました。

人も同じで、予定や考え事でギュウギュウに詰まってしまうよりも心や時間に「隙間」を持つことが大切なのだと改めて感じました。