オリーブ設計 スタッフブログ

2023.03.20

ラケットがなくなる

Yohei.N

こんにちは。

今回はネットニュースで見かけた記事の話題です。何気なくネットニュースを読んでいると「ラケットがなくなる」という文言が。私はすぐにピンときました。

このラケットとは小牧市の桃花台ニュータウンにある(あった)ピーチライナーの終着駅のループ線です。


地上からでもなんとなく想像できますが、Googleマップでみると見事にラケット状をしています。

このピーチライナーは1991年に開業した新交通システムです。桃花台ニュータウンという街のための交通システムで、珍しい車両が走っていました。しかし、残念ながら2006年に閉鎖…。交通システムとしてはとても短命なわずか15年半という歴史に終わってしまいました。当時313億円かけて整備されたものが短命で無くなってしまうというのは…あぁ残念。

小牧に少なからず縁(妻の出身地、上司の生育地、同僚の繁殖地)のあった私にとっては一度は乗ってみたかった路線でした。学生の時に小牧市を訪れることが多く、いつか乗りたいなと思っていたらいつの間にか閉鎖という、何とも心残りな思い出です。

主に国道の上に高架として造られたため、閉鎖後もずっとそのまま残っていました。マラソンコースにしたらどうだとかバスを走らせたらどうかなど、この高架路線の再利用方法について話た憶えがあります。一時は再利用も検討されたそうですが、高架などの維持管理費がかかることや、防災上の懸念から断念となったようです。部分的に解体されてはいましたが、ついにシンボルとなるラケット状のループの解体に着手するそうです。

解体費用はすでに22億円費やしており、今後いくらかかるのか、いつまでかかるのかという具体的な数字は出せないのだとか。ラケットは2025年度内に無くなるそうなので見納めしました。。。


すでに根元が無くなったラケット。もうボールを跳ね返せないばかりか、ニュータウンの人口流出も跳ね返せないようです…あぁ残念。