コツに頼らないこと、
いつも白紙に戻すことが
大事だと思っている。
今朝の朝日新聞に掲載された、作詞家の松本隆さんのことば。詞を書くときに「コツで書かない」ようにしていると。「こうやったら売れる」という体で憶えた方法論に頼らず、むしろそれを常に外してゆくこと。不安ではあるが、そうしないと今人々に足りないもの、つまり時代の「ひび割れ」が見えず、だからその向こうも見えずに終わってしまうと。
あの二人は足ではなく、
目で打球を追うようになった。
楽をすることを覚えたんだ。
だから、また一から
守りを勉強してもらう。
こちらは何年か前のプロ野球・中日ドラゴンズ、当時の落合監督のことばです。6年連続ゴールデングラブ賞に選出されていた荒木選手と井端選手の二遊間の守備をそっくり入れ替えたのです。頭にある経験ではなく、体を動かしてトライする…そんな初心、原点回帰を求めたコンバートだったのでしょう。
私の仕事に置き換えてみました。振り返ると代表者の私がスタッフに注意喚起するのも、実は原点回帰、基本の徹底ばかり。スタッフたちは20年目、17年目、13年目と…キャリアを重ねるごとに「コツ」と「経験」が邪魔をしてしまうことがあるのです。私も含めて。
建築はすべてオーダーメイド。その邪魔が思いがけない問題を引き起こす…
初心忘れるべからず。
弊社内では各設計案件が大詰めを迎え、多忙のスタッフに代わってペンを取った(キーボード叩いた)訳なのですが…みなさんのお役にも立てれば幸いです!