【#21】高低
今回は岐阜県多治見市にある陶芸美術館、イベントホール、国際会議場などで構成される複合施設『セラミックパークMINO』のご紹介です。
前回に引き続きまた岐阜県?という声が聞こえてきそうですが、岐阜県には本当に魅力的な建物が多くあります!
設計は世界的に有名な磯崎新さんです。
多治見市東部の丘陵に位置し、谷や尾根などの自然の地形に調和させ、自然環境に配慮した設計がされているとのことで、建物が山に埋まっている印象です。
写真向かって右側が美術館となっているのですが、その展示室には吊り免震構造では世界初の「並進振子免震システム」が採用されているとのことでした。何やら難しいのですが、床をポールで吊り、地震の際には振り子のように揺れて、衝撃を吸収する仕組みとのことです。2003年に日本建築構造技術者協会賞、2005年には日本免震構造協会作品賞を受賞しています。
メインエントランスから続く廊下の天井には陶芸美術館らしく陶器が埋められてます。
駐車場から廊下を通ってたどり着いた先は、もう建物の上でした!メインの入口が3階となっています。敷地の高低差を上手に利用している感じがします。
内部は白を基調とした落ち着いた空間となっています。
中庭にはカスケード広場なる滝をモチーフにした空間があります。この水は普段は循環し、大雨の緊急時には建物地階の調整池に排水される仕組みになっているのだそうです。
滝の上にはおしゃれな茶室があります。全面は池なのですが寒すぎて凍っています。
近くの展望台からの景色が絶景です!!やっと建物の全景が見えました。
展望台がなかなかの高さがありまして、階段の上り下りが本当にきつい!!
降りてきたときには膝がガクガクと笑っていて、運動不足を痛感しました(汗)