オリーブ設計 スタッフブログ

2016.05.31

サミット土産のペン先に

Naruki.M

5月も今日でおしまい。ブログの更新が滞っていたことが気になり、ペンを執った(マウスを握った)次第です。5月はゴールデンウィークにはじまり、G7伊勢志摩サミットで終わる、なんとなく落ち着かない1カ月でした。

その伊勢志摩サミット。参加国の代表団や海外の報道関係者、4000人に配布された『日本のお土産』が気になります。外務省が発表したその14品目の中には、庶民的なお菓子など粋なものもありましたね。さらに私が目に留まったのは…

●歌舞伎フェイスパック(一心堂本舗)
話題にもなった歌舞伎の隈取がプリントされたフェイスパックです。オバマ大統領が使ってみることを想像したのは私だけでしょうか?

●お猪口
「おいのぐち」ってなんだ?と思って調べたら「おちょこ」と読むんだ(汗)。そうか、お土産には日本酒もあるから。ニホンゴハムズカシイデス・・・

●フリクションボールペン(PILOT)
ご存知、大ヒットした消せるボールペン。筆跡が乾いてから専用ラバーでこすると色が消せることができるスグレモノ。

このフリクションボールペンは設計業務にも革命を起こしたと言っても過言でありません。そのスグレモノに出会う前、図面チェックには 『赤ボールペン』 と 『修正液』 がなくてはならない二つの存在でした。

設計とは考える作業。スタッフが作成した設計図面のチェックには、赤ペンで書き込み考え、修正液で消して考え、また書き込む…幾度となくその繰り返し。

修正液は乾くまで待たなくてはならない。この時間がとても惜しい。ひとつの部位を熟考していると他の部位には移りづらいもの。その待ち時間、どれだけ浪費しただろうか。

フリクションボールペンを発売した頃、事務所の女性がそれを何気なく使っていた。それを見た私の目からウロコ、いや指先から修正液がこぼれ落ちました。手間からも時間からも開放してくれた革命児。こんどは世界を変えてくれるかもしれません。

サミットの後、オバマ大統領が広島を訪問し『核なき世界』の実現に向けてスピーチ。『ボールペンの筆跡』を消せた人類の知恵。積み重ねれば『核の爪跡』も消せるに違いない。