オリーブ設計 スタッフブログ

2015.09.11

図面のバトン渡し

Naruki.M


解体前 平成27年4月10日撮影


解体後 平成27年9月11日撮影

向こうのビルにうっすらと影が残ります。名古屋市内・栄に着工した弊社設計のビルは、既存ビルの解体が無事に終わりました。当ブログにも書きつづった解体工事の着工から5ヶ月、本日は晴天にも恵まれて無事に地鎮祭が執り行われました。

杭工事を行うため、解体した地下の部分にいったん土を埋め戻しての神事です。地上5階、地下1階の既存ビルはその敷地めいっぱいに建てられており、また繁華街でもあることから解体は困難を極めました。特に地下の解体に関しては隣接するビルもあることから、慎重に進めることが必要で、解体の期間に5ヶ月を要したのです。

オーナー様が49年前に作成の既存ビルの設計図を大切に保管されていましたので、地下の構造体の予測にとても助かりました。ビルの改修やテナントの入れ替わりなど、その既存図は几帳面なオーナー様により、永きに渡り大切に使い続けられました。年季の入ったその既存図ともこれでお別れ。49年に渡り、こんなに大切に使われた設計図は、とても幸せだったかと思います。お疲れさまでした! そしてありがとう!!

次は私たちの設計図がその役目を担います。そして建設会社が作成する施工図、さらにその最終形である竣工図がとても重要です。完成の暁には 『建築物』 もさることながら、その 『竣工図』 もしっかりとお納めします。新しいビルが永きに渡り愛されますように…