ここは弊社の打ち合わせコーナーです。多くの打ち合わせと議論(激論)がここで行われてきました。設立当初、優しく暖かい手ざわりが気に入って木製の机と椅子を用意することにしました。その木製家具は材質が柔らかい分だけ多くの傷や、文字を書いた跡が残ってしまっていますが、それがかえって年輪を感じさせてくれます。

建築材料には耐久性や、いつまでも新品に感じる素材を求めるモノもありますが、何かを積み重ねていくことに愛着が生まれるモノもあります。

さて、その打ち合わせコーナーの床を貼り換えました。床材が傷ついたとか汚れてきたからでもないのですが、ある案件にスタッフが用意したカーペットが気に入ってしまい、模様替えすることにしました。あざやかなグリーンですので、芝生の上で打ち合わせしている気分です。

私たちもパチンコホールなど改装の多い用途を手掛けていますが、ご予算の都合上で部分的な改装の場合も多く、新築した当時に床、壁、天井とトータルでコーディネートしたデザインよりも全体のバランスを崩すことがあります。

店舗改装の場合、来店客に新鮮さをアピールするための目的が多く、改装部分をより自己主張させる必要があります。部分を主張をしつつも全体でバランスをとることは難しいものです。

その改装が何の目的達成のためなのか？何を優先させるのか？広告宣伝や、その後の営業形態を含めたストーリーの構築が大切です。弊社の床の貼り換えの場合は、その若々しいカラーリングによってモットーである「元気に仕事を！」との目的の気分転換です。

ちなみに弊社、第２の打ち合わせコーナーはこちらです。こちらは４年ほど前に改装しました。黒をベースとした内装で、重厚感のある雰囲気でまとめました。椅子のオレンジがアクセントですが、これも「仕事に元気を！」与えるため。

２つの対照的なコーナーを打ち合わせ内容によって使い分けています。今後もこのコーナーからどんな建築が産み出されるのでしょうか。