【#55】階段
今回は愛知県犬山市の国宝「犬山城」に訪れました。
このお城は1537年、織田信長の叔父にあたる織田信康によって築かれたと言われています。
1584年、信長亡き後の後継者争いで乱れた世の中、羽柴秀吉と徳川家康との間で起こった「小牧・長久手の戦い」にて、羽柴秀吉の拠点として使用されたことでも有名です。
その後、江戸時代に入り、尾張徳川家の重臣の成瀬正成が城主となり、以降、平成16年に公益財団法人に移管されるまで、日本で最後まで個人が所有していた城です。そして日本に現存するお城の中でも、ほぼ当時のまま残っている日本最古のお城で、国宝に指定されています。
犬山城と聞いて僕が真っ先に思うことが天守の「階段」です。とても急勾配で造られていて登るのにいつも脚が悲鳴を上げます(汗)
現在の建物では法律により、登りやすい勾配を規定されていますが、ほぼ当時のままの建物ですからそれは通用しません。
この急勾配にも理由があり、お城の天守というのは城主を守る最終防御地点ですから、万が一敵に攻められても登りづらく、登ってきても蹴落とせるように造られたと考えられています。
こんなところを想像してみるのも、歴史の一片が垣間見えて趣味深いですよ!