【#39】白鳥
今回は少し趣向を変えて、庭園がメインの建物探訪です。
名古屋市熱田区に位置する名古屋市最大級の庭園「白鳥庭園」に訪れました。
寒さも本格的になり、今年も最後の紅葉の時期になっていました。
庭園の中央に池を前にした建物が建っています。
この建物は「清羽亭」といい、1989年に開催された世界デザイン博覧会では、
迎賓館として利用された茶室です。設計は名古屋市出身の建築家、中村昌生さんが
手掛けたもので、中村さんはこの建築で日本芸術院賞を受賞しています。
建物は母屋の他、渡り廊下で池の中の中州に建つ離れにつながっています。
もともとは離れを建てる計画はなかったようなのですが、中村さんが下見をされた際に建物の前の池に島があるのを見つけて、あの島にも建物を建てたいと思ったことがきっかけとのことです。そして考えられたのが、この地に伝わる日本武尊(ヤマトタケル)の白鳥伝説にちなんだ白鳥のデザイン!
※平面図はWEBより転載
離れが頭の部分、渡り廊下が首、母屋が胴体と羽となっているようです!
最後に、この時期のみ夜にはライトアップが実施されます。
幻想的な風景が広がっておりますので、機会があればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。