今年に入り、新型コロナウイルスの生命力、感染力に驚かされる日々が続いています。そんな中ですが、建設現場でもこんな生命力を見つけました。
先日に竣工した、弊社設計の工場の裏にある既存のフェンスです。フェンスに何か引っかかっています。
よく見ると木がフェンスを巻き込んでいるのです。
元々何があったのか気になってしまったので、着工前の現地調査の写真を確認してみました。事務所棟を建てたあとに工場棟を建てるという工事期間の長い案件でしたので、現地調査の日付をみるとちょうど2年前の4月でした。そして写真を検索したところ…敷地内からフェンスを越えて伸びる木を発見!
元はこんな木だったのです!
それが工事により伐採となったのですが、フェンスをしっかりと巻き込んでしまっていたせいか、この部分だけ残されてしまったようです。
フェンスという障害を避けるのではなく、取り込んで成長していき、さらに伐採されてもなお自分の痕跡を残すこの木の姿に、なんだか大きな生命力を感じてしまいました。仕事や日常にも障害は付き物ですが、この木のように逃げない姿勢で前に進んでいきたいものですね。