またひとりのプロ野球選手が、アメリカ・大リーグに挑戦!
東北楽天ゴールデンイーグルス 田中将大選手。
特に今年の開幕24連勝は、大手新聞社のアンケートでも『2013年の重大ニュース』でも第1位に選ばれています。しかし、大リーグ側からの一方的な金銭の条件提示により、楽天球団の損失が大きく、若者の夢をかなえるべく『理想』と、球団経営の『現実』とでゆれました。
しかし、最後に球団オーナーの心や決断を動かしたのは、田中選手のこれまでの貢献度、それに人間性かと思います。インタビューでも常に球団やファンへの配慮が伺えます。それが顕著に表れているなぁ、と思ったのが先週の記者会見。
(新聞記事を携帯カメラで撮影)
ネクタイの色に注目してください。楽天のチームカラーである『えんじ色』なのです。球団の指定ネクタイかとも思いましたが、別の選手の記者会見では色が異なっておりました。田中選手がその色を選んだことは偶然かもしれませんが、去っていく球団への愛情を感じずにはいられないのです。
さらば孤高の天才!今度はアメリカで『重大ニュース第1位』に選ばれてください。
そして反対に、ひとつの球団でプロ野球選手をまっとうした、私が好きだった選手が今年、現役を引退しました。
広島東洋カープ 前田智徳選手
ホームランを打っても首をかしげ納得しなかったり、投手の気のないボールには平然と見送り三振したり、サムライというイメージにぴったりのカッコよさでした。至上最多の三度の三冠王を獲った落合選手や、日米通算での最多安打を更新しているイチロー選手が、ともに唯一『天才』として認めていたのが前田選手です。
そのセンスもさることながら多くの怪我に泣かされながらも、ひたむきにプレーをする姿は『努力の天才』でもありました。他の球団と契約を締結できる権利(フリーエージェント)を得てもそれを行使することなく、カープ一筋の24年間。そんな生き様の求道者だったことに好感を覚えます。さらば孤高の天才!その生き様は私のデスクで永遠に生き続けます!